日向中島鉄工所様

日向中島鉄工所は、食肉・食鳥処理をはじめ、食品関連機械を得意とする機械メーカーです。地域密着型企業ながらも日本全国のお客様から依頼を受け、設計から製作、組立据付までを一貫して行います。昭和44年の創業より、信用第一を社訓とし、堅実に組織を育て上げてきました。代表を務める島原氏の熱意の下、社内は常に活力に溢れ、後進育成にも意欲的です。

株式会社日向中島鉄工所  [ 各種機械の設計・製作・組立据付 ] 

所在地: 宮崎県日向市日知屋17148-9

TEL: 0982-52-7215  FAX: 0982-52-7216

URL: http://www.hn-t.co.jp

お客様への視覚的な説明に3Dデータを活用。
3Dデータの蓄積で設計のスピードアップを目指す。

二次元CAD をお使いの際に困っていたことは?

(島原氏)二次元の作図っていうのは、専門的、職人的じゃないですか。二次元を見て、三次元を想像できる人材を育てるのは非常に時間がかかりますし、お客様にそういう能力は求められないので、図面をお見せして説明をする段階では、お客様からコメントがあまりないんですよね。製品が出来上がってから、「いや、もうちょっとここはこうだった、こうした方ががいい」というお話が出てくる。皆が二次元図面から同じ情報を得られるかというとそうではないので、三次元データの方がいいのではないかと考えました。
(長友氏)二次元データでは、お客様に伝わりづらいだけでなく、製作する側にも伝えにくい部分がありました。紙で模型などを作って伝えるようにはしてたんですけど。そういうところが不便でしたね。


代表取締役社長 島原 俊英 氏

IRONCAD導入の経緯を教えてください

(島原氏)三次元CADの導入にあたって、宮崎県の「人を雇用して、教育をしてください」という制度を利用して、「三次元CADの導入」をテーマに三人を仮雇用した上で育てようとしたんです。しかし彼らが習得しようとしていたCADが非常に高価であるのと、習得が難しかったために定着まで至りませんでした。その後IRONCADと一年くらい比較検討して、IRONCADを導入しました。


IRONCAD を選んだ理由は?

(島原氏)三次元CADも色々ありますよね。ハイエンドのものから、もっと格段に安いものまで色々ありますが、一番重要なのはコストパフォーマンス。その価格に見合う機能があるかどうか。IRONCADはそれが一番いい、と判断しました。


▲ 工場内の様子

IRONCAD の導入効果は?

(長友氏)それこそ二次元だとそのモデル(模型)をまた別に作らないといけなかったのですが、三次元データで製作する場合、お客様に視覚的に伝えることができるので、効率がよくなりました。
(島原氏)開発物やリピート品に関して、IRONCADで描いたデータが集まって蓄積されてきているので、今後はそのデータが活きて、スピードが増してくるだろうな、と思います。


▲ 様々な機械・装置が立ち並ぶ工場内

IRONCADのいいところは?

(長友氏)やっぱりTriballとカタログ機能が一番。
Triballは最初慣れるまで基本的な操作しかしなかったんですけど、使いこなせるようになると、かなり操作が早くなったと感じました。
カタログは、購入品関係や鋼材、定尺の一定の長さが決まっているものなどをデータ化して、現在データベースを増やしています。
他には、同じシーン上でアセンブリ化や変更ができるところですね。更に、(変更した部品が組図などにリンクされていると)別のシーン上でそのパーツの形状が変更されるので、そういった部分がとても使いやすいです。


営業技術部 長友 優弥 氏

どんな設計が多いですか?

(長友氏)食肉加工機械とか、ラインなどです。最初に捌かれてからずっと流れていくラインとほぼその工場全体です。牛、豚、鳥、全部扱いますので、北海道や群馬など全国各地で取引します。
ラインのアップダウンの絵を描く時も、配管を通したりするので、2Dよりは3Dの方が楽です。お客様からの変更も、3D上で修正すると、2D上に反映されて三面図が変わってくれるというのは助かりました。2Dの場合には一方向からだけの変更指示をもらうこともありますので。


▲ 様々な機械・装置が立ち並ぶ工場内

将来的に目指すことは?

(島原氏)すべて三次元CAD化したい、もう二次元は捨ててしまいたいと思ってるんです。三次元の利点は、お客さんとの意思疎通がしっかりできる、設計した段階で提示したものに対してお客さんがイメージが出来る、ということが一番大きいと思います。それ以外にも、リピート品に少しの変更があった場合、(リンクされている組図などの)データが変更に応じて変化するので、設計の時間短縮にもなります。完成図を頭に描きながら製作を進めていけるので、単純なミスも減ってくるのではないかと思います。
また、CADを知らない人にも使ってもらいたいですね。特に、現場の技術者が自分で寸法を測ったり、干渉チェックしたり、強度などを調べたりできるといいですね。臨機応変に動かしたり改造したりするシュミレーションができると素晴らしいと思います。とにかく、まずは現場で現物を3DCADでチェックすることから始められればいいと思います。
(長友氏)全社に広めていくことが今一番の課題ですね。設計の人間だけではなくて、製造や営業の人も触れるような形になっていくといいですね。会社全体を巻き込んでいけるような形に。そうすれば、解析ソフトの導入にも進んでいけるのではないかと考えています。


▲ 工場内設備と作業の様子

野球の経験が長いそうですが、IRONCAD は球種で例えると何ですか?

(長友氏)ストレートですかね。ストレートが一番自分の中で自信のあるボールなので、1番投げたい球種です。投げやすいというよりは、投げたいですね。つまり使いたいCADということです。


▲ 工場内設備と作業の様子

取材: 2016年