大和エンジニアリング様

大和エンジニアリングは、製函機、封函機、ケーサー等の製造・製作を行う各種自動包装機械メーカーです。シンプルで使いやすい機械をすばやく提供・サポートすることをモットーに、24時間稼働、無人化、高処理能力、検査機能、安全性等様々なニーズに応えながら、ユーザーの環境に合わせて製品をカスタマイズします。60ケース/分の製函能力を持つ製函機をはじめ、数多くの商品ラインナップを揃えており、短期間で製作できるのが当社の強みです。

大和エンジニアリング株式会社  [ 外装機械メーカー ] 

所在地: (本社)愛媛県伊予郡松前町北川原2034番地

TEL: 089-984-4432 

URL: https://www.daiwa-eng.com/

スピード重視の業務と相性がいいIRONCAD。
新機能やアドインも積極的に活用。

小回りを利かせ外装機械をスピード納入

(日野氏)弊社は段ボールを使った外装のメーカーです。提案から設計、製造、販売、据え付け、アフターまでを一連で行っています。「スピード&チャージ(最速&完璧な製品を両立させる)」を理念に掲げ、人数が少ない分小回りが利くという点を活かして、スピードをもって効率よく提案から納入までを短期間でできるところが強みだと思います。担当というものはなく、全員がどの機械も設計できるようになっています。


設計部 課長 日野 孝治 氏

使いやすさと効率を追求

(日野氏)CADの選定基準は、まずはやはり使いやすさですね。一品物の設計・改造・変更がしやすいもの、長年2Dで設計してきた年配の人にも使いやすいものでないといけません。それと効率化が目的だったので、後工程も考えながら選定しました。


試作のない機械の間違いを低減

(日野氏)以前は図面の間違いが問題でした。弊社の場合は一品物が多いので、試作がないんです。納める機械をダイレクトに作るので、部品を間違えたら組み立てたものを外して作りかえて、また組まなければなりません。時代もあるし、図面の間違いをなくすためにも3Dを検討していくように社長から指令がありました。
正確に集計はしてないのですが、明らかに間違いは減ったと思いますね。最初はやはり(社内で)抵抗もありましたが、慣れていったらそういう声も一切聞かなくなりました。一目でわかるので、組立の効率も上がったと思います。
(西山氏)IRONCADは1個1個の部品をバラシしているような感じで組図を描けるので、格段にミスが減ったと感じています。


設計部 主任 廣瀬 優太 氏

業務スタイルにずばりマッチしたIRONCAD

(日野氏)IRONCADの特徴であるカタログからブロックをドロップしたら形ができるという点と、TriBallが気に入っています。IRONCADはTriBallがミソだと思うんですよね。これ特許ですよね?あれはすごいですよ。あれが導入の決め手です。熟練が要らないし、イメージしたままのものができるので。
実は導入するときに他社の製品も試してみたのですが、何をするにも必ずスケッチから入って立体的に起こしていくという作業がありました。講習も丸2日間受けたのですが、それがまだ初級編で、次への展開がなかなか見えなかったんです。弊社で作成する機械は、フラットバーに穴を開けてタップ加工とか、板金を曲げるとか、丸棒を削るという単純な部品の集合体であって、流線形のものではないので、モデルを作るのにすごく時間をかける業種ではないんです。IRONCADはずばり弊社の業務の進め方にマッチしていました。組立図の中で部品は追加できるし、カットはできるし、子部品もリンクしている。理想的なものですね。すごいですね。
(西山氏)私も他社3D CADの講習を丸2日受けたのですが、効率が格段に落ちそうだなと感じました。IRONCADは、本当にそれこそ講習を2日分受けた程度で普通に図面を描けました。弊社もスピードを売りにしていて設計の時間を極力短くしようとしているのですが、IRONCADはスピードも自由度も(他社CADと)全然違いました。カタログでブロックなどを持ってきて、寸法を変えて変形するだけなので、社内への浸透もしやすかったですね。


カタログの共有で効率化を図る

(西山氏)僕はカタログ機能がとても画期的でいいなと思います。スピード、効率化という点で、社内の標準的な部品をカタログに登録するよう気を付けています。一度作ったカタログは全員で共有して効率をどんどん上げていくという使い方を意識しています。


機構の動作確認にメカニズムモード

(廣瀬氏)動く機構を描いて動作確認がしたい時に、メカニズムモードが直感的に簡単に使えるので、便利だなと感じますね。動かしたい一式の部品をアセンブリにして動かすという形が2次元CADでの設計の仕方と似ているので、とても入りやすかったです。


▲ IRONCADでの設計(設計部 主任 西山 龍浩 氏)

3Dなら三面図もワンタッチ

(日野氏)2Dだと三面図を描かないといけないじゃないですか。断面がわかりにくいと思ったら、線を一本一本描く必要があったのですが、3Dだと、三面図を描かずにダイレクトに作れて、断面コマンドがあって、断面で干渉もチェックできるので、かなり効率が上がって、工数も減っていると思います。製作図に起こすのもワンタッチで、あとは寸法を入れるだけなので、その点も工数が減っていると思います。
(廣瀬氏)2Dでは、三面図の中で平面・側面で絵が違うことが起こり得ます。3Dではそれがなくなるので、そこが一番大きいかなと思います。


後工程は無償ビューワーでイメージ確認

(日野氏)組立はCOMPOSEで3Dの画面を見ながら行っています。効率化が最初の大きな目標だったので、(IRONCADを)導入するなら当然、製造部の後工程にも活用したいという考えがありました。今は並行して外形図を2次元の紙ベースで出しているのですが、それもいずれペーパーレスにしたいという目標があります。
(廣瀬氏)3Dの図面を見せればユーザーにも説明しやすいし、2Dで描いていた時は、組立の時に図面が見にくいとか、矢視が飛んでいないということでちょこちょこ呼ばれていたんですよね。それが減ったかなと思います。


▲ IRONCAD COMPOSE を見ながら組立

新しい機能を発見するのが楽しい

(日野氏)時々ホームページで新機能などの投稿を見て、こんな使い方もあるんだなというのを発見したら、実際に使ってみて、活用できそうであれば設計部員に共有しています。
新機能を発見した時は楽しいですよ。ほかの人も、楽しく仕事ができているみたいです。


新生icBOMとの連携で部品表出力の効率化を図る

(日野氏)使いはじめなのですが、icBOM*1はとても便利です。
部品の発注と在庫の管理を行うシステムがあるのですが、icBOM と連携させて、原価計算なども集計できるようにしようとしています。連携することによって、手作業で打ち込んでいたのが自動で反映されるようになるので、製造部への部品表出力の効率がとても上がるのではないかと思います。
(廣瀬氏)私も今触っているのですが、CADの3Dシーンと部品がリンクしていて、この部品はここ、という感じで表示される*2ので、とても使いやすく、集計しやすいです。
並んでいるパーツを同じ名前で集約して、最終的に大和の部品システムに放り込めるので、集計ミスは減るのではないかと感じています。

*1) アクティブサポート(AS)ユーザー限定のアドイン。2022年11月に大幅に改良された新バージョンをリリース。
*2) Excel上でパーツ/アセンブリを選択すると、IRONCADシーン上での選択に反映される。


動画でサポートに問い合わせできるように

(日野氏)アクティブサポートに入っておけば、ちょっとわからないことがあってもメールですぐ聞けて、その日のうちに回答いただけるので、とても助かっています。また、2022年版からIRONCADで動画も撮れるようになり、それをメールで送れるので、とても話がしやすくなりました。


限られた業務時間でさらに効率を上げたい

(日野氏)効率をさらに上げていかないと(市場で)勝てないというのもありますし、有給を消化しなくてはならず、残業もあまりできない環境になりつつあるので、時間内でもっともっと効率を上げていく必要があります。IRONCADも活用しながら、その点を模索していかなければと思っています。


取材: 2022年